パターンロック:あなたの記憶だけが開ける5×5のグリッド
多くのアプリは数字の入力を求めます。Velcryptは、描くことを求めます。パターンロックはすべての保管庫の入り口であり、保管庫の暗号鍵を導き出す秘密でもあります。だからこそ、少し時間をかけて考える価値があります。
5×5パターンロックの仕組み
パターンロックとは、コードを入力する代わりに、点と点を結ぶ線をなぞってロックを解除する方法です。Velcryptのグリッドには、5行5列に並んだ25個の点があります。指を置き、選んだ点を通るようにドラッグし、指を離すと完了です。
すべてのパターンに2つのルールがあります。
- 6個以上の点。 それより短い線は受け付けられません。
- 1回以上の方向転換。 まっすぐな1本の線は使えません。
これは最低条件です。Velcryptでは8〜12個の点のパターンを推奨しています。点が1つ増えるごとに、相手が試さなければならないパターンの数が何倍にも増えるからです。
さらに、パターンはロック解除以上の役割を果たします。どの保管庫を開くかを決めるのです。この考え方は隠し保管庫のページで説明しています。
強いパターンの条件
強いパターンとは、長く、何度も向きを変え、何かの形に見えないものです。グリッドは広いのに、人は同じ癖を繰り返しがちです。左上の角から始める、文字をなぞる、きれいな四角を描くといった癖です。こうした癖こそ、のぞき見する人や推測する人が最初に試すものです。
| 癖 | 弱い理由 | より良い方法 |
|---|---|---|
| 角から始める | 角は最もよく使われる始点です | 内側や辺の点から始める |
| 文字や図形(L、Z、S、U、四角) | 推測しやすく、肩越しにも見抜かれやすい | はっきりした形のない不規則な線にする |
| 長い直線 | 選択が少なく、不確実性も小さい | 2〜3点ごとに方向を変える |
| 一部の範囲だけを使う | グリッドのごく一部しか使わない | 複数の行と列をまたぐ |
| 非常に短いパターン | 試す組み合わせが少ない | 8〜12個の点を目安にする |
実践的なヒントをいくつか紹介します。
- 自分の線と交差させる。 前に描いた部分の上を通る線は、画面の指紋の跡や一瞬の視線からは読み取りにくくなります。
- 他人ではなく自分にとってリズムのあるものに。 感覚で描ける線は、毎回考えなければならないランダムな線より覚えやすいものです。
- 頼る前に何度か描いてみる。 繰り返すことで、新しいパターンが指の記憶になります。
- 画面を隠す。 描くところを見られたら、どんなパターンも役に立ちません。人前ではiPhoneを傾けたり、グリッドを手で覆ったりしましょう。
ほかの意見も聞きたい場合は、パターン強度チェッカーが、長さ、方向転換、交差、グリッドの使用範囲をもとに、おおまかな評価とビット数の目安を示します。これはあくまで経験則であり、保証ではありません。本当のパターンではなく、似たパターンで試してください。
Face IDやTouch IDがない理由
Velcryptには生体認証によるロック解除がなく、これは意図的な判断です。生体認証が便利なのはいつも身についているからですが、それは同時に弱点でもあります。本人の同意なしに、顔をiPhoneの前に向けさせたり、指をセンサーに押し当てたりできてしまうのです。
パターンは、あなたの頭の中にしかありません。手から取り上げることも、iPhoneを顔に向けて手に入れることもできません。最もプライベートなファイルを守るための保管庫では、ロック解除が1秒速くなることよりも、この違いのほうが重要です。トレードオフはパターンロック・PIN・Face IDの比較で詳しく比べています。
パターンと暗号鍵
パターンは確認されたら忘れられるものではありません。Velcryptはパターンを処理の遅い鍵導出関数に通して、保管庫のマスター鍵を開く鍵を作ります。そのマスター鍵が、すべてのファイルを守っています。鍵の仕組みの全体は暗号化のページで説明しています。
これには正直にお伝えすべき結果があります。パターンは鍵の一部なので、「パターンをリセット」するリンクも、頼れるアカウントもありません。忘れてしまうと、保管庫は永久にロックされたままです。パターンを決める前に保管庫のパターンを忘れたときの対処法を読み、半年後も覚えていられるものを選んでください。
パターンでは守れないもの
強いパターンはハードルを上げますが、それは1つの層にすぎません。描くところを撮影したり見ていたりする人、保管庫を開いたままiPhoneを渡した相手、脱獄した端末上のマルウェアは防げません。これらの限界はセキュリティのページにすべて記載しています。パターンと自動ロックを組み合わせれば、最もよくある隙、つまりiPhoneを置いたときに保管庫が開いたままになる問題を防げます。
よくある質問
Velcryptのパターンには点がいくつ必要ですか?
6個以上の点を、1回以上方向を変える一筆書きで描く必要があります。より強く守るなら、8〜12個の点を使い、何度か方向を変えましょう。
VelcryptはなぜFace IDやTouch IDを使わないのですか?
顔や指紋は、寝ているときや押さえつけられているときなど、本人の同意なしに使われる可能性があります。パターンはあなたの記憶の中にしかないため、物理的に奪うことはできません。Velcryptはあえて生体認証を採用していません。
パターンを忘れたらどうなりますか?
保管庫は二度と開けなくなります。あなたにもVelcryptにも開けません。パターンは暗号鍵の導出に使われており、リセットに使える復元フレーズやアカウントもありません。確実に覚えていられるパターンを選んでください。
5×5のパターンは、スマホでよくある3×3より安全ですか?
安全になりえます。5×5のグリッドは点が9個ではなく25個あるため、作れるパターンの数がはるかに多くなります。ただし実際の強さは、長さ、方向転換の回数、形の予測しやすさによって決まります。
使う前にパターンをどこかで試せますか?
ブラウザ内でローカルに動作するVelcryptのパターン強度チェッカーで、似たパターンを試せます。本当のパターンはどのWebサイトにも入力せず、似た形のパターンで試してください。